詐欺、偽物、価値が下がる仮想通貨の特徴
2008年10月、ハンドルネーム「ナカモトサトシ」なる人物が、暗号学のメーリングリストにビットコインの原型となる論文「Bitcoin: A Peer-to Peer Electronic Cash System」を発表してから、世の中には数多くの暗号通貨が流通しました。
そして現在(2016年時点)、世界中で確認されているだけでも約600種類以上の仮想通貨が存在し、潜在通貨を含めるとじつに2,000種類以上もの通貨があると言われています。
しかし、現存する仮想通貨の95%以上が偽物、詐欺コインと言われていることをご存知でしょうか?
実は仮想通貨は、今やコンピューターに詳しいプログラマーであれば簡単に創れてしまうほど開発技術が進んでいます。
そして、市場に一般公開される前のプレセール段階で多くの通貨購入者を募集し、その間に通貨価値を高くしてから、公開と同時に値を暴落させて逃げるという悪徳な通貨開発機関が後を絶たない状況なのです。
そこで当ページでは、詐欺や偽物、価値が上がらない(下がる)仮想通貨の特徴を3点お伝えします。
1. 価値・市場ニーズが見えない暗号通貨
暗号通貨のシステム開発(主にブロックチェーン技術関連)、暗号通貨を広めるための広告・プロモーション、暗号通貨を利用するための環境・インフラ整備に資金を投資しない(または不足している)という3つの条件の中で、1つでも欠けているもの。
2. 急激に高騰する暗号通貨
新しい仮想通貨がリリースされる場合、一般的には市場で公開される前に合計4回のプレセール期間を設けます。
この期間は、主に世界中の投資家が前もって仮想通貨を購入できる期間となっており、一般公開時に通貨を購入するよりも少しだけお得に買うことができるのです。
ただ、その購入価格差はほとんどないのが一般的で、開発者側の中では両者の価格差が1.7倍以上未満のものが本物の暗号通貨の条件に設定されていると言われています。
しかし、偽物の仮想通貨の場合、第1期プレセールと第4期プレセール(最終期間)との価格差が2倍以上違うことが普通のため、その通貨を所有していた多くの投資家が市場公開とともに通貨を売り払い価値が暴落、発行者である胴元だけが利益を享受するという流れができてしまうのです。
3. 既存通貨より劣っている暗号通貨
開発された暗号通貨に、既存の通貨にはない独自性がなく市場ニーズ(需要)が感じられないものは、基本的に偽物の仮想通貨と考えて良いと思います。
なぜかというと、新しくリリースされる暗号通貨に既存通貨を超える要素がないと、今現存する通貨で代用できてしまうからです。