1. 概要
仮想通貨(暗号通貨)は、国家や中央銀行など管理者を必要としないインターネット上の電子通貨のことです。
この通貨には「ブロックチェーン」という次世代技術が内蔵されていることで、通貨を発行する機関を置かなくても安全な取引・流通が行われ、データのコピー・移動により電子データ(仮想通貨)が紛失することもありません。
そのため、インターネット上でも安心して利用できることから、現在米ドル・ユーロ・日本円・中国元・韓国ウォンなどの法定通貨とは異なる経路で、世界中でお金として利用されています。
また2017年現在、仮想通貨は約1兆円ほどの規模しかありませんが、金融IT業界のリサーチを手掛けるセレント シニア・アナリストのジョン・ドゥワイヤー氏によると、今後の潜在市場価値は20兆ドル(約2,130兆円)以上にも上ると言われ、3~4年後には世界中の人たちが自然と仮想通貨を使う時代へと移り変わると言われています。
2. 信頼性
仮想通貨には、「ブロックチェーン」と呼ばれる分散型コンピューターネットワークが内蔵されています。
そのため、取引時刻を記録し「PoW」(プルーフ・オブ・ワーク)というブロック承認をやり直さない限り改ざん・二重払いができないシステムが組まれており、さらに情報紛失がなく参加者が自由に閲覧可能な分散型台帳を保持する「P2P」ネットワークを持ちます。
これらのことが、仮想通貨のインターネット上の消失や誤操作・不正取引を事前に防ぎ、管理者が存在しない透明性の高い信用性を創っているのです。
3. 利点と欠点
メリット
●手数料が0円/低コスト&短時間で決済が可能
●銀行を介さないため海外送金手数料が安い&即時反映
●世界中で24時間どこでも利用可能
●スマホで支払いができる
●ブロックチェーンの非管理者技術により不正が生じない
●専用ATMで出金できる
●発行量が決まっており価値が上がりやすい
●不安定な自国通貨のリスクヘッジになる
デメリット
●ニーズ低下により無価値になる可能性あり
●取引所が倒産する可能性あり
●売買価格の変動が激しい
●サイバー攻撃を受ける可能性がある