1. 概要
ビットコインは、2009年に運用が開始された世界初の仮想通貨(暗号通貨)です。
今日現存する約1,600種類以上の仮想通貨に内蔵されたブロックチェーンの基盤になっていることから、基軸通貨と言われています。
ビットコインは、中央銀行や管轄金融機関を通さない通貨なので、世界中のユーザーが個人間で自由に取引できます。
また、スカイプ(Skype)やライン(LINE)と同じくインターネット上でつながるサービスのため、送金手数料が格段に安く、送金も多くが即時反映され、さらにP2P(ピア・ツー・ピア)技術を用いた分散型台帳テクノロジーによって、時間や手間をかけず、不正や個人情報紛失が生じない安全な取引を行える点も特徴です。
日本では仮想通貨を使った送金・決済のニーズが少なく、資産分散や投機目的のユーザーがほとんどでしたが、2017年以降ビジネスでの活用が広がりを見せると考えられています。
2. 信頼性
ビットコインは、政府や中央銀行が発行する円やドルなどの法定通貨、IR東日本が発行する「Suica」や「nanaco」など各種電子マネーと異なり、管理者・組織が存在しません。
そのため、不正処理や粉飾決済が起こることがありません。
また、「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」により二重支払いなどの誤操作を事前に防ぐ承認式取引が行えることに加え、システムがシャットダウンしてもデータの分散保管により処理を継続し、情報紛失が生じない「ピア・ツー・ピア(P2P)」を採用することで、信頼ある個人間取引システムを創り出しています。
3. 利点と欠点
メリット
●手数料が0円/低コスト&短時間で決済が可能
●銀行を介さないため海外送金手数料が安い&即時反映
●世界中で24時間どこでも利用可能
●スマホで支払いができる
●ブロックチェーンの非管理者技術により不正が生じない
●専用ATMで出金できる
●発行量が決まっており価値が上がりやすい
●不安定な自国通貨のリスクヘッジになる
デメリット
●ニーズ低下により無価値になる可能性あり
●取引所が倒産する可能性あり
●売買価格の変動が激しい
●サイバー攻撃を受ける可能性がある